哲学への招待:カミュ『シーシュポスの神話』

カミュ『シーシュポスの神話』(Le Mythe de Sisyphe)のメモです。     作者紹介   アルベール・カミュ(ウィキペディア)   著作解説   The Myth of Sisyphus (Wikipedia) 大変わかりやすい解説で、4章の概要がわかります。   原文および英訳 Le Mythe de Sisyphe The Myth Of Sisyphus And Other Essays   コメント   大学の時、第二外国語はフランス語でした。哲学専攻でしたからラテン語も学びました。大学院の…

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哲学への招待:梅原猛訳『歎異抄』

経済学部で学生の読書を推進する「読書マラソン」というMOODLEを利用した読書推進コースがありました。そこに掲載した私の本の推薦文ををここに転載します。   梅原猛訳『歎異抄』(講談社学術文庫) 浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、悪人正機説や他力本願などの教えで知られているが、『歎異抄』は、その開祖の親鸞(しんらん)の説を弟子の唯円がまとめたものである。 悪 人正機説や他力本願を、悪い者ほど救われる、自分でせずにまかせてしまおうと読むと、かなりあやしい主張になるが、自分の中にある根源的な悪と向き合うこ と、自分の絶対的な無力に気づくことと言い直すと、ちょっと読んでみようという人も出て…

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哲学への招待:ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』

経済学部で学生の読書を推進する「読書マラソン」というMOODLEを利用した読書推進コースがありました。そこに掲載した私の本の推薦文ををここに転載します。   ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(文庫)   20世紀後半の哲学界をリードしたウィトゲンシュタイン。私は、哲学研究から離れて、もう10年以上になるが、彼の思想は、現在の私のジェンダー論や障害学の研究に決定的な影響を与えている。 ウィトゲンシュタインの前期の主著がこの『論理哲学論考』。論理や言語のあり方を分析することで、真理、論理、善などの哲学的問題を最終的に解決しようとした。30分程度でよめる量なのだが、極めて難解…

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哲学への招待:ニーチェ『ツァラトゥストラ』

経済学部で学生の読書を推進する「読書マラソン」というMOODLEを利用した読書推進コースがありました。そこに掲載した私の本の推薦文ををここに転載します。   ニーチェ『ツァラトゥストラ』   「人間は、動物と超人とのあいだに張りわたされた一本の綱である。――深淵の上にかかる綱である。渡ってかなたに進むのも危うく、途上にあるのも危うく、うしろを振り返るのも危うく、おののいて立ちすくむのも危うい。」 という調子で書かれた哲学的物語。 高校のときに、かっこをつけて『善悪の彼岸』を読んでいたことを思い出すが、きっとさっぱりわからなかっただろう。 『ツァラトゥストラ』は、『善悪の彼岸…

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