Philosopy&Thoughts: 論理的に考える1 ver. 1

I.論理的に考えるとは?   以前に「論理的に考える」ことについて書きました。今読み返すと、間違っていた点、不十分な点もあるので、現在の考えをまとめます。 自分ではヴィトゲンシュタイン的に考えたつもりですが、哲学書を読み返して書いているわけではないので、かなりアバウトな議論になります。 私にとって「論理的」というと、留学生の日本語の授業です。数年間留学生に日本語能力試験の受験対策の日本語を教えました。 課題文の理解で、まず、重要なのが論理語を見つけ出すということです。 日本文をみると、同じ働きをする単語が並んでいるように見えますが、論理語は他の語と異なった働きをしています。これを理…

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Philosophy&Thoughts: ヴィトゲンシュタインを読む2_Philosophische Untersuchungen 270

Wittgensteinの『哲学探求』を読み始めましたが、友人に紹介された論文に270節についての議論がありましたので、途中をとばして270節を読みました。 第270節は有名な箇所で、私的言語を批判する議論の中の一部です。間違っているかもしれませんが、理解した点をメモしておきます。   I.ヴィトゲンシュタインの私的言語批判   私の痛みを「E」と名付けたとして、その痛みが生じた時「E」と叫ぶことにします。 「E」の意味は私のあの個人的な痛みだと考えたくなりますが、これが間違えだとヴィトゲンシュタインは主張します。。 ヴィトゲンシュタインの考えはおかしいようと思うかもしれま…

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Philosophy&Thoughts: ご飯論法って?

I.問題点   Youtubeにご飯論法の命名者が説明をされていました。       次の二つの会話の1はご飯論法で、2はご飯論法でないと説明されています。どこが違うのでしょうか?論理的に考えてみました。   会話1 A: 「ご飯たべた?」(1) B:「ご飯はたべていません。」(2) B: 「パンはたべました。」(3)   会話2 A’: 「募集した?」(1′) B’:「募集はしていません。」(2′) B’: 「募りました。」(3′)   II.会話1の…

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Philosophy&Thoughts: 論理的に考える1

「論理」国語という科目が選択科目で生まれるそうです。国際化したいのでれば、「国語」を「日本語」にするのが先だと私は思のですが、、、 それはさておき、大学でも「論理」は特別重視されていて、なにかにつけて、「論理的に書きなさい」とよく言われます。その場合は、論理学でいう論理といういうより、感情的に書かないようにということだと思います。 厳密に「論理」的推論というのは非常に狭いももので、Excelのlogica fomulasを見ればわかります。もちろん、論理学ではもっといろいろ扱えますが、ふつう「論理的」というものはずいぶん違います。 それに、簡単に他の推論と混同されます。それは日常言語の「あいま…

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Philosophy&Thoughts: 『シーシュポスの神話』

カミュ『シーシュポスの神話』(Le Mythe de Sisyphe)のメモです。     作者紹介   アルベール・カミュ(ウィキペディア)   著作解説   The Myth of Sisyphus (Wikipedia) 大変わかりやすい解説で、4章の概要がわかります。   原文および英訳 Le Mythe de Sisyphe The Myth Of Sisyphus And Other Essays   コメント   大学の時、第二外国語はフランス語でした。哲学専攻でしたからラテン語も学びました。大学院の…

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Philosophy&Thoughts: 矛盾を認めるとなぜ困る?

最近友人と哲学的議論になりました。昔を思い出しながらの議論なので、確認のため昔習ったことを思い出してメモしておきます。   I.矛盾は困る   ヘーゲルやマルクスは矛盾は発展の原動力だと考えました。 その矛盾が論理学でいう矛盾かどうかは、議論のあるところでしょう。 ふつう論理学者は矛盾を決して認めません。簡単に証明できることですが、矛盾を認めるとあらゆる命題が真になってします。     II.どうしても矛盾を認めたいなら   任意の命題が真になるとヘーゲルもマルクスも困るでしょうから、どうしても矛盾を認めたいなら、私が思いつくのは次の三つです。…

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Philosophy&Thoughts: 現代論理学における矛盾について

現代論理学の矛盾概念についてわかりやすく説明されていましたのでコメントします。   3. Contradictions (A and not-A)   I.形式論理学における矛盾   上の文書の前半部分ですが、矛盾するものは両立しないということを真理表で説明しています。   Q、Rは論理的に矛盾しないが、真理表で真の場合を排除できるので矛盾している。 次のように説明されています。   But in our case, the top line of the truth table doesn’t apply, since our two cla…

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Philosophy&Thoughts: ヴィトゲンシュタイン哲学入門1 _哲学とは

ヴィトゲンシュタイン哲学入門1 ヴィトゲンシュタイン哲学入門2 ヴィトゲンシュタイン哲学入門3   I.哲学はつまらなくなった?   現代の哲学はトリビアルな問題に熱中しているように見えます。哲学に関心がある人でも、特に言語哲学や分析哲学の本を読むと、言葉の意味や推論の細かな議論についていけないと感じるでしょう。私もそうです。 「いったい、伝統的な哲学的問題はどうなったの?!」と叫びたくなります。 神は存在するか? 真実とは何か? 存在とは何か? 善と悪とは何か? 人生の意味とは何か? 自由意志は存在するか? 心と体はどのように関わるか? 夢と現実の違いは? 科学に解明でき…

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Philosophy&Thoughts: ヴィトゲンシュタイン哲学入門2_哲学の有用性

ヴィトゲンシュタイン哲学入門1 ヴィトゲンシュタイン哲学入門2 ヴィトゲンシュタイン哲学入門3   I.哲学は役立つか?   論理実証主義から分析哲学への流れは、哲学問題を解決するための論理や言葉の分析の歴史です。 下記は、哲学的問題が生じるのは、構文や文法の誤解からであると論じたカルナップの古典的論文です。   Rudolf Carnap, The Elimination of Metaphysics Through Logical Analysis of Language (1932)   言葉の分析によりすべての哲学問題を解決できるとヴィトゲンシュ…

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Philosophy&Thoughts: ヴィトゲンシュタイン哲学入門3_哲学問題の発生

ヴィトゲンシュタイン哲学入門1 ヴィトゲンシュタイン哲学入門2 ヴィトゲンシュタイン哲学入門3   I.日常言語の誤用   後期のヴィトゲンシュタインは、語の誤用によって哲学問題が生じと考えました。 ここでは、原因(cause)と根拠(ground)の混同を取り上げます。   1.「私は風邪をひいたから授業を欠席した」 どちらかというと原因 2.「私は弟の結婚式だから授業を欠席した」 どちらかというと客観的な根拠 3.「私はその先生が嫌いだから授業を欠席した」 どちらかというと主観的な根拠   1の場合、物理的原因だとすると、風邪の原因、例えば雨の中をで…

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