Philosophy&Thoughts: 矛盾を認めるとなぜ困る?

最近友人と哲学的議論になりました。昔を思い出しながらの議論なので、確認のため昔習ったことを思い出してメモしておきます。   I.矛盾は困る   ヘーゲルやマルクスは矛盾は発展の原動力だと考えました。 その矛盾が論理学でいう矛盾かどうかは、議論のあるところでしょう。 ふつう論理学者は矛盾を決して認めません。簡単に証明できることですが、矛盾を認めるとあらゆる命題が真になってします。     II.どうしても矛盾を認めたいなら   任意の命題が真になるとヘーゲルもマルクスも困るでしょうから、どうしても矛盾を認めたいなら、私が思いつくのは次の三つです。…

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Philosophy&Thoughts: 現代論理学における矛盾について

現代論理学の矛盾概念についてわかりやすく説明されていましたのでコメントします。   3. Contradictions (A and not-A)   I.形式論理学における矛盾   上の文書の前半部分ですが、矛盾するものは両立しないということを真理表で説明しています。   Q、Rは論理的に矛盾しないが、真理表で真の場合を排除できるので矛盾している。 次のように説明されています。   But in our case, the top line of the truth table doesn’t apply, since our two cla…

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Philosophy&Thoughts: フレーゲ、ラッセル、ヴィトゲンシュタインの「意味」とは? ver. 2

I.「意味」について考える意味   「意味」という語は様々に用いられます。その全てを説明するのは至難の技であることはだれでもわかります。 そこで、哲学では単純で文の語や文の意味をまず明らかにしようとします。特に20世紀後半の言語論的転回以降は言語の分析により哲学的問題を解決しようとする傾向が強くなりました。 文の「意味」だけを考えることに異論を持つ人も多いでしょう。たとえば、「人生の意味」というときの「意味」は文について述べているようには思えません。そのほか、文と関わらない場面で「意味」が用いられる場面を数え上げればきりがないでしょう。 しかし、そのような事情があるからといって、文の…

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Philosophy&Thoughts: Fregeの意味論を図に描く

ドイツの哲学者Gottlob Frege(1848-1925)は記号論理学の基礎を築いた人物で、ヴィトゲンシュタインに多大な影響を与えました。 最近、何度か意味について友人と話す機会がありましたが、哲学についてここ20年ほどあまり考えてこなかったので、自分自身の主張をはっきりに述べるためにも、フレーゲの意味論をまとめておきたいと思いました。 大学院で“Sinn und Bedeutung”について議論したことを思い出してまとめただけで、原典にあたっていないいい加減なものですが、理解の助けにはなると思います。 ちなみに、下の図はSketchBookで描きました。きれいに描…

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Philosophy&Thoughts: 梅原猛訳『歎異抄』

経済学部で学生の読書を推進する「読書マラソン」というMOODLEを利用した読書推進コースがありました。そこに掲載した私の本の推薦文ををここに転載します。   梅原猛訳『歎異抄』(講談社学術文庫) 浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、悪人正機説や他力本願などの教えで知られているが、『歎異抄』は、その開祖の親鸞(しんらん)の説を弟子の唯円がまとめたものである。 悪 人正機説や他力本願を、悪い者ほど救われる、自分でせずにまかせてしまおうと読むと、かなりあやしい主張になるが、自分の中にある根源的な悪と向き合うこ と、自分の絶対的な無力に気づくことと言い直すと、ちょっと読んでみようという人も出て…

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Philosophy&Thoughts: ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』

経済学部で学生の読書を推進する「読書マラソン」というMOODLEを利用した読書推進コースがありました。そこに掲載した私の本の推薦文ををここに転載します。   ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(文庫)   20世紀後半の哲学界をリードしたウィトゲンシュタイン。私は、哲学研究から離れて、もう10年以上になるが、彼の思想は、現在の私のジェンダー論や障害学の研究に決定的な影響を与えている。 ウィトゲンシュタインの前期の主著がこの『論理哲学論考』。論理や言語のあり方を分析することで、真理、論理、善などの哲学的問題を最終的に解決しようとした。30分程度でよめる量なのだが、極めて難解…

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Population: 2013日本市町村の推移, r, widget

人口構成の推移を三種類のグラフで示しました。   I.作成の手順   1.日本語をローマ字に変換 RウィジェットのDataCamp Light WordPress Pluginは、日本語を表示できないので、地名を下記のサイトを利用してローマ字にしました。一部漢字が残っており、検索できない地名が数件あります。 ローマ字⇔ひらがな⇔漢字かな交じり文 変換 2.ライブラリreshape2を利用 Rウィジェットではtidyrを利用できないので、reshape2を利用して横長データを縦長にします。 3.データの取得 下記よりデータを取得しました。 『日本の地域別将来推計人口』(平成2…

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Philosophy&Thoughts: 『論理哲学論考』の6.4以降を読んだメモ

何十年ぶりかにWittgensteinの『論理哲学論考』の6、7を読み直しました。『論理学哲学論考』は大変短いものですが、1、1.1、1.11、、、などと細かく番号がつけられており、7まであります。ちなみに、7は、ヴィトゲンシュタインに関心のある人にはよく知られている「人は語り得ないものについては沈黙せねばならない」の1文だけです。 『論理哲学論考』は第一次世界大戦中に執筆され1921年に出版されました。Wittgensteinが生前に出版した唯一の哲学書です。哲学書でないものでは小学生向けの辞書があり、彼が生前に出版したのはこの2冊だけです。 テキストは次にあります。ドイツ語、英語訳が併記さ…

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